コミュニティができるまで〜中編〜

当時、参加者として色んなイベントに行っていて、かけたお金と時間に見合う内容のものが少ないと思っていたので、自分がやる時は、行ってよかった、また行きたいと言われるものにしたかった。

スベることもあったけどやるべき事がわかってきて喜んで貰える事が増えた。ただ、どんなテーマで開催するかによって参加者の属性に偏りが出てくることが気になりだした。スイーツパーティだと女性多かったり。特に問題ではないけど、どんな人でも、何歳であろうと気軽に参加できる集まりにしたかった。

ちょうど留学時代のホームパーティみたいに、色んな世代の人たちが集まって楽しむくらいの軽いノリのもの。
僕が当時開催していたものの中に、やたら好評で色んな人が来てくれるものがあった。

「美味しいものを食べる」ことをテーマにした会だった。まだグルメ部ができる3年以上前に実はこんなことをしていた。

長いこと所属していた、経営や世の中の原理原則について教えてくれる集まりを自己都合で辞めた僕は、「居場所」について考える事が増えた。一生学び続けようと思っていた所を辞めたからだろうし、それまであまり意識しなかったが、孤独死という言葉にやたら敏感になったりした。落ち込んでいる時期だった。

人は社会的な生き物なので、自分の居場所を本能的に求めたがるそうだ。多くの人にとって最初の居場所は家庭であり、学校、部活などその時々で移り変わっていく。

時代背景による変化もある。

高度経済成長の頃、男性の多くにとって会社が自分にとっての重要な居場所だったはずだが、終身雇用制度が崩壊し、転職も当たり前になってきてるいま、会社を自分の大切な居場所と思ってる人も少なくなってきているように思う。

女性の社会進出による晩婚化や、離婚も当たり前にみられるようになってきた昨今、1人で生きていかねばならないのか、と漠然とした不安が広がっているんじゃないか。そんな想像を勝手にしてみたりもした。

続く

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