コミュニティができるまで〜前編〜
母親が元芸術家で、少し変わった家庭環境で育った僕は大学時代にようやくやりたい事ができて、カナダへ語学留学に行った。
半年という短い時間だったけど、人生を楽しんでる向こうの人たちを肌で感じていいなと思った。海外ドラマで観るような、近所の人たちとのホームパーティは実際に開かれていて、とても楽しく居心地がよかった。
帰国してから大学卒業までの間、僕はボランティアに没頭することになった。人が入ってきては離れていくのをみていて、社会的意味が大きくても、わかりやすいメリットがないと、人は一つの場所に定着しにくいんだと学んだ。当然だ。みんな自分の為に生きているんだから。
商社に就職し社会人になった。仕事で海外に行ったりすると、周りの友達から褒められたりすごいと言ってもらったりすることが増えた。でも自分の中にはモヤモヤがあった。周りの人にどれだけ褒められようと、自分自身がどう感じてるかの方がよっぽど大事だと思った。自分は面白いと感じる事をしていたい人間なんだと知った。
仕事以外の時間を使って社外の色んな人に会う事を始めた。本当に沢山の人と会った。飲み会に死ぬほど行った。異業種交流会とか、セミナーとか変な交流会とか怪しいパーティとかタワーマンションのセレブな会とかよくわからないホームパーティとかに行きまくった。
兎に角いろんな人と会ってみた。素晴らしい方と沢山ともだちになれた。変な人とも出くわした。
ビジネスの勧誘、宗教のお誘い、実体がなさそうな投資の話。どれもそれ自体は悪くないはずだ。やるのも自由だ。けど、だいたい脈絡もなくそんな話をしてくるし、結論ありきで話してくるので、わかりやすいなと思った。興味ないから断ってるのに散々勧誘してくる人に思い切って説教してみた。その夜、長文のお礼メールが届いていたけど彼はいまどうしてるだろう。
自分でもイベントやパーティを主催するようになった。小規模な飲み会、国際交流パーティー、ハロウィン、スイーツ持ち寄りイベントなど、色々やってみた。
続く。
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